【評価 /10】
8点
【○】
■色褪せない名作に足りなかったものが15年越しに追加
「リメイクではないがそれくらい手間をかけたリマスター」と開発者がインタビューで語っている。
2007年にPSPで発売したFF7の前日譚。
その後のファイナルファンタジーシリーズがバトルをアクション化していったものの限りなく基礎と言える作品で最新作FF7リメイクを遊んでから改めて遊ぶとよりそれを強く感じる意欲作。本作はそれに追加要素や遊びやすさの改良を加えてより良い作品へと昇華している素晴らしいリマスターだった。
どういった点が変わったのか?ということについては
・グラフィックのHD化、BGMアレンジ
恩恵を強く感じる。演出表現も強化されていて通常攻撃を入れているだけでも爽快でド派手。召喚獣や名シーンで圧巻のムービーを見ることが出来る。BGMも全般的にとても良かった。
・シナリオ
基本的に追加はないと思うのだが一番大きいのはフルボイス対応。
こういっちゃなんだがどうでもいいNPCまでフルボイス化していてとてもありがたい。
最高のドラマを堪能することが出来る。
FF7リメイクを遊んだ人は知っていると思うが、この作品を改めて遊ぶことで次回作をより楽しめることは間違いないので
・快適性向上
UIが一新、カメラの操作が向上しフィールドでもダッシュやボスに負けたときに編成からやり直すコンテニューなど細かく選ぶことが出来る。すべてのムービーもスキップ可能。かなり遊びやすくなった。
・戦闘
FF7リメイクを遊んだ直後にクライシスコアの原作を遊んだのだがその時も出来栄えに驚いたものだが、先ほど言ったような演出の強化や、スピード感の向上、コンボによってダメージが上がるシステムの追加、FF7リメイクから輸入された構えからの強撃システム、ボスが大技を詠唱しているのを攻撃してダメージを軽減、阻止する仕組みなどかなりいろいろな要素が追加されている。
それにしてもDMW(デジタルマインドウェーブ)という戦闘中にスロットが回って出目で召喚獣が出てきたりリミットブレイクが打てたり無敵になったりMPが無限になったりと様々な効果があるシステムが原作同様あるのだが、このシステムの素晴らしさを改めて強く感じた。ややこしい操作などを覚える必要はなく勝手にポジティブな展開が様々発生し繰り返す戦闘に変化と刺激を作り出す本当に優秀なシステム。近年ヒットしたヴァンパイアサバイバーにも似た感覚がありこの仕組みがよそでマネされてないのが謎なくらい。これがあるかないかで全然バトルの面白さが違ってくると思う。
・やりこみ要素
ミッションが200以上あり淡々としている部分も大いにあるのだが、戦闘と育成が面白いゲームなので十分にやりこみを楽しむことが出来る。マテリア合成で細かなパラメータが変わる仕組みなどはマニアックで無視してるが理解するととても面白い。
【×】
■このゲーム単体で買うことがオススメか?というと疑問
FF7リメイクを今後も遊ぶ、過去にFF7サーガのゲームを遊んだことがあるみたいな人にはオススメ出来るゲームだが本当にこれ単体で遊ぶとなると物足りない部分が多いゲームだと思う。
■古いゲームらしい問題
ここでこれ取り逃したらアウトとかクリア後セーブしたらどうしようもないみたいな昔のスクウェアらしい感覚はそのまま。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/12/21(水) 23:31:37|
- ├PlayStation 5
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