【評価 /10】
8点
【○】
■奇抜なアートとやりごたえのある1人称シューターRPG
開発はロシアのインディーゲームスタジオMundfishの処女作。
フォールアウトシリーズ、バイオショックシリーズみたいなゲームを作りたいという所からスタートした会社らしく、
まさにゲームの遊び感はまさにその二つに非常に似ているのでそれらのファンの人には強くおススメ出来る。
世界観は1955年の架空のソ連が第2次大戦に勝利し強大な化学力をもって発展した現実とは違うもしもの世界が舞台。ロボット技術を発展し、「神経ポリマー」により人間同士の思念を共有しネットワークに接続する事で勉強の必要もなくなるようないしきや知識の共有が可能となる世界を目の前にしている状況で、ロボットの反乱がおき罪なき人々の多くが死ぬ大事件が起きる中で、主人公のエージェントP3は事件の真相を追いながら戦う事になる。
アートが素晴らしく狂気的で美しい。フォールアウトやバイオショックにあるようなレトロフューチャー+狂気の世界観が混然一体となった感じで魅力的。ぱっと見かわいかったり無害な人形のようなビジュアルのロボットが血まみれで凄まじい勢いで命を取りに来る様は強い恐怖を感じられてよい。
やはり面白いのはバトル。
遊び感で最も近いのはバイオショック、襲い来る敵をスキルや武器で捌いて戦い成長するほど様々な闘い方が提示されていく。
周囲の敵を浮かせて自由を奪うマステレキネシスや、相手を氷結させて動けなくさせつつ道をふさぐ戦略にも使えるフリーズ能力など、武器もミュータントを殺傷する斬撃にしたりロボットを倒す電撃の武器にしたりとカスタムでき必殺技のような概念もあってビルドがとても楽しい。それらのゲームと明確に違っている点としては、大量の敵を乱暴にけしかける分プレイヤー側も強力なスキルを短いクールダウンでガンガン打てるし、弾丸もいくらでも落ちるし、装備やスキルの振り直しもノンリスクで出来るというおおらかな仕様となっている。相手を破壊するときに炎なら焦げるし打撃なら千切れるしダイレクトに表現につながる爽快感も素晴らしいポイント。欲を言うならもっと武器とスキルのバリエーションが欲しかった。
パズル。
武器を強化するパーツをとるためのやりこみシェルターみたいなものが無数にあるのだが、ゼルダの試練の洞窟やバルブのポータルを遊んでいるような一人称パズルをたっぷり楽しめる。それぞれよくできていてかなり面白かった。
【×】
■字幕
激しいアクション戦闘をしながら字幕を見るのは結構厳しいので発売時点の字幕のみはストーリーを堪能しづらい。
4/13にプレステ版が発売するのにあわせて全プラットフォームで日本語音声が適応予定なので解決する。
■バグ
スタックなどのバグポイントがちらほら
■アイテムを拾うのがちとめんどう
掃除機を吸うように箪笥からアイテムをとるのだが微妙に反り残すヒゲみたいな感じがめんどくさい
【おまけ】
粗はあるが個人的にとても好きなゲーム。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2023/03/09(木) 18:04:25|
- └PCゲーム
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