【評価 /10】
7点
【○】
■悪魔収集
悪魔会話から育成、合体、という繰り返しはシリーズ通例のおもしろさ。
今作は悪魔の数がシリーズ最高のボリュームを活かして速いテンポで成長し、
次々新しい悪魔が手に入るため楽しさがアップしている。
■歯ごたえのあるバランス
常に強敵、属性の相性が悪いと格下にもあっさり負ける厳しいバランス。
だが、敵の弱点を把握して仲魔を準備して
こちらが有利な状況になると圧倒できるというバランスが雑妙。
まず勝てない敵がエンカウントしても8~9割は逃亡できるので理不尽さもない。
■快適性
セーブが早い。
悪魔合体がいつでも可能。
■ボリューム
本編、悪魔の数、マルチエンディング
かなりのボリューム。
【×】
■中途半端
旧真女神転生のイメージを表現したいという意思を感じる反面、
まったく逆の試み、不完全で中途半端な要素も多かった。
まずメガテンというか世界樹の迷宮の方がイメージに近い。
フィールドマップや街というようなものは存在せず、
回復、セーブ、商品の売買が出来るキャンプをベースにダンジョンに潜るのを繰り返す。
最近のメガテンシリーズは快適性やテンポなどが改善されて
新しい作品ほど遊びやすくなっていたのだが
今作はダンジョンにダメージ床、ワープ、見えない通路など複雑な要素を大量にいれて
旧作のような「タチの悪いダンジョン」を再現していた。
最初に言ったとおりダンジョンにひたすら潜るゲームなので
ちょっと遊ぶと胃もたれしてしまい、ゲームのテンポを落としている。
次に戦闘。
「デビルco-op」
弱点を突けば行動回数が増えるというわかりやすさ、
準備をすれば一方的に蹂躙できる爽快感みたいなものがある
真3のプレスターンバトルは秀逸だと思っているのだが、
何が違うことをしようとしてロウ、ニュートラル、カオスというような
同じ属性を持つ悪魔がパーティーにいるほど追撃をしてくれるという
新システムが入った。
悪魔を自由に入れ替えながら育てたり合体して楽しむゲームなのに
仲間の選択をしぼり調和していない、足を引っ張っていると感じた。
爽快感もいまひとつかな。
これに関連して悪魔会話
反対属性の悪魔は最初から交渉が不利になっていて
ドンドン仲間にして合体するっていう楽しいテンポが落ちているのも気になった。
音楽。
クラシック調になっていて悪くはないのだがメガテンらしいかといわれると疑問。
大真面目なシナリオの一方、戦闘や移動にノリノリのロック、ジャズ、様々なテイストの音楽が流れて
奇妙な世界を表現してこそメガテンらしいと思っている自分としては
今回は真面目すぎてつまらないという感想。
■インターフェース
ミッションの確認、ヘルプなんて頻繁にみるもんじゃないものを
Xボタン、PSでいう△ボタンの場所に入りしている。
RPGの多くは、このボタンをステータス開くボタンに配置しているのが多いため誤爆も多く使いずらい。
悪魔の入れ替えで空いてるところがあるのに既存のやつを選択してうざい。
■悪魔交換
交換できるって仕組みは大賛成なのだが、面倒なので、
近距離では通信交換できるようにして欲しかった。
■オート戦闘
1ボタンで通常攻撃を高速で繰り返してくれるシステム。
ダメージが表記されない事、
このゲームは通常攻撃を連打って状況がほんとないって事から使いずらい。
ドラクエ並のオート戦闘だったら文句なかった。
■フォルマサーチ
何度も同じダンジョンを行き来するのを少しでも楽しくしようとして
ランダムポップでアイテムが沸く仕組みがあるのだが、
オンラインゲームのドロップアイテムみたいに
とにかくアイテムはモリモリ手に入るけど何に使うのかわからない、今必要じゃない。
もっと近々の目標を明確に示してあげるか、(今何を拾ったからあと何個あればコレが作れるよ!と表示するとか)
歩き回ってるとドンドン新しいアイテムが作れるようになって楽しい!っていう演出をもっと上手くして欲しかった。
【おまけ】
悪魔収集や合体、歯ごたえ戦闘バランスなど
シリーズの魅力となっているポイントはきっちり抑えているので、十分に楽しめた。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ニンテンドーDS - ジャンル:ゲーム
- 2009/10/30(金) 21:13:25|
- ├NDS
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